散剤の計算に自信を持って答えを出せますか?

散剤の計算は決して間違えるわけにはいきません。

特に神経を使う所だと思います。

だからこそ、どのような状況でも冷静・確実に答えを出せるようにしておく必要があります。

また、医師からも「体重〇〇kgだけど、散剤の量はどのくらいにしたら良いか」という問い合わせを受ける事がしばしばあります。

その時にすぐに回答が出来ると、この薬剤師さんは信頼できると思ってくれるでしょう。

公式だけ確認したい方はこちら→公式までジャンプする。

散剤の「%」とは?

「フロモックス小児用細粒10%」を例にすると、「100gの製剤中」のうち10%が成分(=10g)が入っているという意味です。

すなわち、gからmgに単位を変えて「100mgの製剤中」に「10mgの成分」が入っています。

「フロモックス小児用細粒10%」を1日量100mg(成分量)であれば、10倍をすれば製剤量になります。

100mg(成分量)×10倍=1000mgが1日の製剤量です。すなわち、gに単位を直すと1gとなります。

これに処方の日数が7日分であれば、1日量1g×7日分=7gを測って分包すれば良いということになります。

公式にしましょう。

とは言うものの、毎度毎度上記のように計算をするのは時間がかかります。

公式化してしまいましょう。

先程と同様にフロモックス小児用細粒10%を1日量100mg成分量として処方された場合、製剤量を求める公式を考えていきます。

すなわち、成分量を(10×粉の%)で割った値が製剤量となります。

<公式> 製剤量g=成分量÷(10×粉の%)

「成分量で書かれてきたら、%に10を掛けて割る」(これだけ!)

先程のフロモックス小児用細粒10%(1日量の成分量100mg)で考えてみると

製剤量g=100mg÷(10×10)=1g

と暗算で出来るレベルに計算が易しくなります。

まとめ

どのような方法であれ、「100%間違えずに散剤の計算が出来ること」が最終目的です。

過程でいくら躓いても構いません。

ぜひ役立ててください。

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